kare room

「名前呼んだらすぐ来いよ」
「褒めて欲しいんなら頭貸せ。撫でるくらいは……まぁ、してやってもいい」
「俺以外に懐くとはいい度胸だな」
「手ぇ繋ぎたいってか？　ったく、ほらお手しろよ」
「プレゼントじゃねーよ、首輪だ首輪。いいからつけとけ」

「スカートが些か短いようだが？」
「それに触らないでくれ。バランスが崩れる」
「ミートソーススパゲティにショートケーキにオレンジジュース……締めて933カロリーってところか」
「五分前行動は基本だろ」
「……少なからず好意はある」

「夢にアイツが出てきた……ねぇ？　ごめん、ちょっと用事思い出した」
「俺のやつ以外アドレス全消去しといたから」
「安心してよ。それには発信機しか付けてないって」
「他の男と話すんなら、その口縫っちゃおっかな……あ、でもそうすると俺も話せないのか。うーん……」
「家から出たい？　出る必要なんてないでしょ？」

Project-01ページにて、別途収納

「寄るな。触るな。近寄るな」
「彼氏どころか、嫁の貰い手もないんじゃねーの？」
「足手まといは必要ねーんだよ！」
「男同士の会話に割り込んでくんなっての」
「だから嫌いじゃねーって言ってんだろ！」

「仕事と俺、どっちが大事かなんて愚問だよな？」
「気分じゃないから今日はパスってことで」
「返事はハイかyesしか認めないから。あ、どうしてもって言うなら、siやouiでも許してやるよ」
「電話はコール三回以内に出る、メールは受信後五分以内に返信……はい、復唱」
「遅刻しそう？　ふ〜ん、じゃあ待つ代わりに、遅刻一分毎にキス一回ってことで」

「不用意に俺の背後に立つな。間違って攻撃したら危ないだろ？」
「お前にもアレが見えるのか？」
「目立ちたくはなかったんだがな」
「凡人には解るまい」
「……フン、なるほどな。そういうことか」

「何かさ〜、この間からストーカーされてるみたいなんだよね……男に」
「ただ可愛い物が好きなだけ。それの何処が悪いの？」
「これあげるよ。僕とお揃い」
「……気分的には男装なんだけど。どう？　満足した？」
「僕が可愛いのは当然でしょ。でも、僕にとっては君が一番だから」